10位のシュツットガルトは前節、敵地でアウグスブルクに4－1と大勝し、リーグ戦の連敗を「2」でストップ。左サイドからDFボルナ・ソサ、右サイドからFWサイラス・ワマンギトゥカがそれぞれスピードを生かした突破を見せ、勝利を奪うことに成功しました。中盤の選手がハードワークを見せて相手のボールを奪い、両サイドからカウンターを仕掛けるスタイルは最大のストロングポイントになっています。ここまで獲得した勝ち点21ポイントのうち17ポイントはアウェイで稼いだもので、これはレヴァークーゼンと並ぶリーグトップの成績。今節は公式戦3連勝中の7位・ボルシアMGが相手で、“苦手”のホームゲームとなれば、ボールポゼッションを譲る試合展開も予想されます。ただ、MF遠藤航とMFオレル・マンガラが防波堤として機能すれば、チャンピオンズリーグの決勝ラウンドに進出したチームを苦しめることもできるはずです。分厚い守りと縦に速い攻撃で対抗できると読み、ここは引き分けの「0」をシングルで予想しました。

リーグ戦17試合を終えて、30得点・33失点。今季のプレミアリーグで最も多くのゴールが生まれるのが12位・リーズの試合です。マルセロ・ビエルサ監督に率いられたチームの戦いは、観る側にとっても毎週楽しみと言えそうです。今節の相手・ブライトンはここまで2勝しか挙げられず、17位と低迷中。大方の予想はホームチーム有利かと思いますが、私はドローを予想しました。ブライトンは14日に行われた前節のマンチェスター・C戦に0－1で敗れましたが、ポジティブな要素がいくつか見つかったからです。まずは、南アフリカ代表FWパーシー・タウが先発デビューを飾りました。ブライトンとは2年半前に契約を交わしたものの、英国の労働許可証が発給されず、ベルギーリーグへ武者修行に出ていた選手です。しかし、英国のEU離脱に伴い許可証の承認基準が変更されたことで、アンデルレヒトから電撃復帰。プレミアデビューを飾りました。チームメイトとの連係面には課題が残りましたが、キレのあるテクニックとスピードには期待が持てますし、チームの得点力アップに貢献してくれるはずです。また同試合の後半は、ボール支配率で相手を上回り、相手ゴールを脅かすシーンを何度も作りました。MFケヴィン・デ・ブライネやMFベルナルド・シウヴァらと対峙しても、グレアム・ポッター監督は守備一辺倒ではなく、真っ向勝負を挑みました。その姿に好印象を抱きましたし、勢いを買ってのドロー予想です。

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シュツットガルトで注目されているのが、コンゴ民主共和国出身のワマンギトゥカです。21歳のサイドアタッカーは、今季リーグ戦15試合の出場で8得点をマーク。第13節終了後にはドイツ誌『キッカー』が発表した“今季のベストイレブン”にも名を連ねました。189センチの長身でありながらスピードとテクニックを兼ね備え、豊富な運動量で攻守にわたってハードワークできる選手です。今節の相手・ボルシアMGは間違いなくワマンギトゥカを警戒し、複数人で彼のスペースを消してくるでしょう。それを逆手に取り、ボールを左サイドに素早く展開して、FWニコラス・ゴンサレスやソサが決定機を生み出す形をぺッレグリーノ・マタラッツォ監督は狙っているはずです。この戦術が機能すれば、たとえボルシアMGが相手でも複数得点を狙えるのではないでしょうか。ですので、ここは「2」本命の「1」と予想しました。